FPままの相談ルーム

知っているのと、知らないのでは大違い!お金のこと・暮らしのこと

令和こそ苦しい生活を脱却したい

私たちの生活はどうなって行くのでしょう?

あと3日で令和になります。昭和生まれの私にとって元年は2度目の体験です。

思い起こせば平成もいろいろなことがありました。バブル崩壊からはじまって

経済は持ち直したのでしょうか?

昨日の東京株式市場で平成の取引は終わりました。日経平均株価終値

2万2258円でした。

こんな悲痛な相談を受けました。

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目     次

 

 相談事例

鈴木 美代子さん(仮名)50代 

パート勤務主婦からの相談

実家の事で相談があります。年老いた両親(父84歳、母82歳)と働かない実姉(52歳)のことです。

このままでは生活が立ちゆかなくなります、どうしたら良いでしょうか?

約20年ほど前まで、両親は自営業をしていました。

お店をしていた場所が市の道路拡張事業にかかり立ち退きとなりました。

それを機に店をたたみ、その後、年金暮らしとなりましたが自営業のため

年金額も少なく生活はぎりぎりです。貯金もほとんどありません。それでも、

当初は市からの立ち退き料も入った為、なんとか、しのいできたのですが限界です。

それにもまして姉が30代の半ばから働いていないのです。

実家に帰るたび、姉に働くように話すのですが何も状況は変わりません。

父も母も姉が働くことは諦めているようです。年老いた両親のことも心配です。

幸い今は二人とも健康ですが、年齢が年齢だけに。

また、両親が亡くなったあと、姉はどうやって生活していくのか

考えれば考えるほど心配になります。しかし当の本人はまるで他人事のようです。

私も援助したいのですが、住宅ローンや子供の教育費等でとても援助できる

余裕はありません。どうしたらいいでしょう?

 

美代子さんはご自身の家計相談ではなくご実家の家計相談に来られました。

 

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問題を整理 

老親の生活 健康面での不安 

今後の生活費 (貯金も底をつきかけている)

働かない実姉の今後の暮らし

 

ご両親さまの健康不安

地域包括センターと連携協力

現状、お二人とも健康ですが高齢のためいつ怪我や病気に見舞われる

かわかりません。地域包括センターの方とすぐに連携をとるようにします。

年齢から鑑みてどこか取り立てて悪くなくとも要支援対象になる可能性大

その後、家の中の危険箇所を見直す。

(高齢者にとって危険箇所は多数あります。)

 

今後の生活

現状のご実家の貯蓄額(約200万円程度)

この金額では数年で確実に底をつくでしょう。

収入を増やすのが1番良いのですが、それも難しいので

お姉様の国民年金(16,410円/月額)を免除申請します。

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現状、お父様の年金だけで生活をしているため免除申請は可能

少額の掛け捨て保険も解約(万が一より今生き抜く) 

理想の家計支出割合に応じた支出にし家計見直し

 

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徹底的な固定費削減、ライフラインの見直し

働かない実姉の今後の暮らし

非常にナーバスな問題です。FPとしては金銭問題に対しての

アドレスはできますが引きこもりに対しての助言はできません。

引きこもり地域支援センターとの連携が必須

この年齢になると就業の可能性非常に困難です。

また、何が原因となり引きこもりになっているかわかりません。

お話によると家庭内では普通に生活しているようなので就業に

対してのみ適応が難しいのかもしれません。どちらにせよ専門家

の力を借りることを検討

 

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<まとめ>

FPとして関われること、関われないことがあります。

しかし、ながらどこに悩みを打ち明けていいのかわからない状態の

美代子さんの思いを一つでも解決すべく、年金免除申請、保険の解約等

を勧めました。美代子さん自身の生活を犠牲にしてまで援助する必要は

ありません。自身が可能な額を援助すれば十分です。親御さんの資産が潤沢な場合、

不公平遺産といって誰か一人に遺産を残す方法もありますが

今回の場合、親御さんの資産も僅かばかりです。

このようなケースは行政の力を借りることです。

核家族化がすすみ今後、ますます中高年の引きこもりは増加していくでしょう。

「豊かな老後資金は2,000万円は必要」とも言われていますが決してそんなことは

ありません。十人十色で暮らし方によりもっと僅かな貯蓄額でも大丈夫です。

しかし、それには健康な体と健全な精神が必要です。まず、就業が可能な人は

働き少しでも蓄えを増やしましょう!