FPままの相談ルーム

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お墓のお話「やって良かった墓じまい」

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「墓じまい」やって本当に良かったと思っています。

長い間お世話になったお寺様、そして新しいご縁をいただいたお寺様感謝しています。

f:id:soudanmama:20190414191424j:plain 主婦FP「相談ままです。」

終活アドバイザーもしています。

 

相談ままさんのプロフィール - はてな

 

目    次

 

いきさつ

墓じまいを行なうことになったそのいきさつからお話します。

夫の実家は九州にあります。私たちは東海地方に住んでいます。

夫の両親は80歳をとうに超えています。足腰も悪くなり出掛けることもめっきりへりました。もともと信心深くはないので、ここ数年ほとんどお墓参りをしていませんでした。義父は三男なのですが、兄弟は全員亡くなり存命の義父が墓守りをしているのです。しかし、実情はお寺に年に数万円の檀家費用を支払うのみで何もしていません。

 

そこで、思い切って墓じまいをしてみたらどうかと夫が義父母に提案したのです。それはちょっとしたバトルの始まりでした。

 

こちらとしては軽い気持ちで伝えたのですが、まず、怒り心頭に発すとなってしまったのは義理母でした…

なぜか墓じまいの話しが次々飛び火して葬儀、通夜、戒名となっていきました。

あらかじめ言っておきますが義父母は元気です。元気だからこそ、切り出したのですが一つ間違えれば親子間に溝を作りかねないことになりそうでした。

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母曰く「まだまだ元気だ💢縁起が悪いからお墓の話しなんてしないで」の一言💢

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そして他県に嫁いだ姉も「そんな話しをして良識を疑う」と同じようにお怒りモード

夫と私は「そんな話しって、すごく大切な話なのに…」後々ことを考えているからこそ頭も体もしっかりしているうちに切り出したのにと、、

 

で、その時、気がつきました。終活のことは「高齢になってからだとダメなんだ」、、

だからこそ「今やろう!喧嘩してでも今やろう」と思ったのです。墓じまいが終わるまでに要した期間は4ヶ月と短いものでした。しかし、バトルの4ヶ月は長かったです。

 

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墓じまい

わが家の場合

 

家族で話し合い

墓じまいだけでなく老親の終活に関することは何度も何度も話し合いの上で決めていくのが良いでしょう。特に年を取ると頭では理解できても気持ちが追いついていかないことも多いです。また、逆に日常の生活には支障がなくとも面倒に感じること、今まで経験したことがないことを突き詰められると高齢者は特に混乱することがあるのだと感じました。

 

そして、兄弟がいる場合は一人一人考えが違うので大変です。わが家は争うほどお金がないから大丈夫はダメです。お金がなければ誰がお金を負担するかでもめます。お金がある家は公平という言葉を武器に今まで親孝行なんて知らぬ存ぜぬだった人達でバトル勃発です。男兄弟は悪知恵の働く者がいればそれは大変👀、女兄弟は理性よりも感情で言葉を発すこともたたあるので💢胃に穴があきます(笑)

 

相手の人がどう考えているのかをゆっくりと聞きながらスモールステップで進むと良いかもしれません。

 

 

業者に頼むのか自身で行なうのか

墓じまいは手続きが煩雑だと感じる方も多いでしょう。ですので業者や士業(行政書士)に任せるのも一案です。しかし、金額は自分で行なう場合と違い高額になります。

 

私も最初は行政書士に一任しようと思いました。しかし、相談をした行政書士さんがとても親切な方で必要書類を教えてくださり、自分でやることを勧めてくれました。

 

ですので自分で行ないました。やってみた感想は案外簡単でした。この程度のことで何万円も支払いのはもったいないと実感しました。

 

お寺に離檀願い・届け

墓じまいの最初の1歩は離檀願い

今お墓のあるお寺と話し合いをして離壇させてもらいます。または、その寺で檀家から永代供養に変えてもらいます。このとき大切なのはお世話になった気持ちをきちんと伝えることです。良いコミュニケーションをとれば離檀でもめることはぐっと少なくなります。

 

長い間ご先祖さまをご供養してくれたお寺です。ありがとうと感謝の気持ちを伝えましょう。

 

わが家の場合は離壇しました。理由は2つ

  1. 夫は将来、実家に戻る気持ちがなく義父母が亡くなったあとその土地にお墓があることが不便になるため
  2. 永代供養も検討したが高額だった(1霊位)100万円ちなみにわが家は(2霊位)夫の祖父・祖母だったため200万円 

 200万円という金額を聞いたときは「おい💢ぼったくりかよ」と思いましたが他の寺のご住職に金額の経緯を説明してもらい今は「そうなんだ」ぐらいになっています。

 

金額の経緯:単純に檀家の場合 3万円/年間×30年=108万円→約100万円納める

ので1霊位100万円でも普通

 

石材店にて墓の取り壊し

墓じまいの業者ではなく石材店をネットで探す

少しでも金額を抑えたかった+信頼のおける業者さんにお願いしたいから

実家の地域の石材店をネットで探し、墓の取り壊しに対応してくれる石材店をみつけました。電話、メール、FAX等で対応していただきました。ネットというと少し不安な要素がありそうですが電話番号が記載されている業者に限定し、実際に話してから決めました。会えなくても電話の対応、メール、写真等である程度信頼は推測できます。

対応も◎料金も◎まさに言うことなしの素晴らしい石材店さんと出会えました。ほんとうラッキーでした。

 

墓じまい業者に一任していたら…

手続き+墓の取り壊し+お寺とのやりとり+行政手続きを全て行なってくれます。しかし、その一つ一つにフィーが発生し金額も高額になっていたでしょう。そして、自分のご先祖のことなのになぜか人任せで違うなぁと思ったのです。

供養

墓の取り壊しの際 魂抜き(閉眼供養)

お墓を手放すときには魂抜きの法要を行ないます。長くお世話になったお寺で供養していただく最後の供養となります。家族でお寺に出向き最後の供養をしてもらいました。

 

新しいお寺にて永代供養

住まいの近くのお寺で永代供養をしていただけるところをみつけました。永代供養代も私たちにとっては適正価格(ごめんなさい罰が当たりますね)でした。

 

そこで永代供養をしてもらいました。高齢の義父母はこれず、姉達も来ず、私たち夫婦2人だけが新しい寺に出向きました。お経を読んでもらいご供養をし、ご住職のお話を聞きちょっとほっとした思いでした。

 

最初は墓じまいに反対していた義母なのですが、最近はあっけらかんとこう言います。「私とお父さんが死んだらまた永代供養してね」とおいおいそれを言うか?って感じです。

 

費用は夫が全て負担したので烈火のごとく反対していた姉達も最後は何も言いませんでした。

 

行政手続き

必要書類は以下の通り 

改葬許可申請書→現在お墓のある自治体で発行してもらう

  1. 埋葬・埋蔵・収蔵証明書(*現在の墓地等の管理者)の箇所に墓じまいをしたお寺のご住職に署名・捺印をしてもらう
  2. 改葬先の墓地等の所在地の箇所にあたらしく受け入れてもらうお寺のご住職に署名してもらう

改葬受け入れ証明書→新しく受け入れてもらうお寺のご住職に署名・捺印してもらう

以上2つの書類を書類発行してくれた自治体に送り終了

 

*下記の書類は見本です

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墓じまいにかかった費用

夫の実家への帰省代 10万円×2

石材店へ(墓取り壊し代金)15万円

書類取り寄せ代金(切手)1,000円

離檀費用(心付けのみ)5万円

お寺への手土産(メロン)1万円

新しいお寺での永代供養代 2霊位 26万円

合      計67.1万円

 

結果として

大満足です。義父母や姉たちとのバトルもありましたが結果として全てが◎に収まった気がします。現状のまま墓じまいをしなかった場合、田舎にお墓を持ち続けるリスクは大きいです。金銭的なこともさることながら、お墓が遠くにあればお参りやご供養もなかなかできません。バトルバトルといいながらも夫は墓じまいの4ヶ月の間、週に何回も実家に電話したわけです。これって実は最高に親孝行なことなのではと思っていますどんなことでも、喧嘩になっても親は子と話したいわけです…

 

十人いれば十人の終活があります。話し合って尊重しあって結果最後にケロッと母が言ったように「私の時もお願いね!」になれるならやって良かったとなるはずです。

 

私はこの墓じまいをきっかけに終活アドバイザーの資格も取ろうと思いました。ファイナンシャルプランナーが金銭や社会保障制度、税、不動産、相続から生活を支える仕事ができるなら終活アドバイザーは家族の絆を繋ぐ仕事だと感じました。